中小企業と大手企業では働き方が違う

IT業界では、大手企業と中小企業を比べると、仕事内容に大きな違いはなくても働き方に大きな違いがあることがよくあります。もちろん最終的には企業によるため、「大手企業はこう、中小企業はこう」とすべてに当てはまるわけではありません。しかし、大手企業と中小企業を比べると、働き方の違いに顕著な特徴が見られる傾向もあるのが実情です。それでは、働き方の何が違うのでしょうか。

まず、大手企業と比べて知名度の低い中小企業の場合、ネームバリューがある企業よりも自社をクライアントに選んでもらう必要があります。その対策の一つとして挙げられるのが、大手企業ではありえないほどの安さとスピードでサービスを提供することです。技術や質の面では到底敵わなくても、安さとスピードでなら頑張ればなんとかなります。しかし、その皺寄せとして、中小企業の従業員は大手企業の従業員よりもハードワークを強いられるでよう。安く早く仕上げるには可能な限り工数を削るとともに、従業員に長く働かせる必要があるから当然と言えば当然です。

また、必ずしも企業の規模にかかわることではありませんが、中小企業の方がいまだに長時間労働や休日出勤をする人が偉いような風潮があります。実際にはそんなことはありませんが、中小企業にはまだ古い考え方が残っているところもあるので注意です。大手企業ほど福利厚生がしっかりしていますし、労働組合もあるので従業員に無理な働き方はさせない傾向があります。ただし、外からはわからないこともあるため、IT業界への転職を考えているなら面接などでしっかり確認するようにしましょう。